3. インポート/テスト
ライセンスの詳細
このセクションの内容は、デベロッパーライセンスでは「インポート」、ディストリビューションライセンス版では「テスト」です。
ディストリビューション版では、実際にインポートするのではなく、インポートのテストを実行して、問題なく動作することを確認してから配布用のコピーをビルドします。
詳細
セットアップが完了した後、「インポート」タブで実際にインポートを実行します。
現在使われているファイルではなく、稼働中のファイルのコピー(最近のバックアップやローカルのコピーなど)を選択することによって、利用しているユーザの邪魔をすることなく、必要なだけ何度でもインポートをテストすることができます。その後、実際に稼働中のファイルにインポートを再実行し、インポートが完了したファイルをプロダクションに戻したいときは、メインの「ファイル」タブで稼働中のファイルをポイントするように設定を変更するだけです。
1. ファイルをコピー
このボタンをクリックすると、「ファイル」セクションに表示されているファイルがすべて、プロダクションデータフォルダからControlフォルダにコピーされます。また、開発バージョンのファイルがオブジェクトフィールドからディスクにエクスポートされます。このステップは基本的に、必要なファイルをすべて適切な場所に配置して、インポートを実行できるようにセットアップするものです。稼働中のファイルはコピーされるのであって移動ではありません。そのため、オリジナルはそのまま元の場所にあり、インポートのプロセスでは何も変更されません。
デベロッパーライセンスでは、Oldのファイルの場所を指定するダイアログが開くので、どのコピーからインポートするかを選択できます。
2. インポート実行
「インポート実行」ボタンをクリックすると、下のポータル内のテーブルのリストに対して、それぞれの項目のインポートが実行されます。以下のステップで実行されます。
- 古いテーブルからレコード数を取得します。
- 古いテーブルから、シリアル値の自動入力の現在の設定を取得します。
- 新しいファイルの、インポートするレイアウトへ移動します。
- 古いほうから新しいほうへインポートを実行します。
- 対象レコード数(実際にインポートされた数)を古いほうのレコードの数と比較します。
- 合計のレコード数を古いほうのレコードの数と比較します。
- 自動入力のシリアル値の新しい値を設定します。
- 実際の自動シリアル値の新しい値を古い値と比較します。
このプロセスでは、各ステップで必要な項目をすべてチェックします。ポータル内にエラーが記録されると、フィールドが緑色から赤色に変わります。赤色のフィールドはエラーが発生しているところなので、調べる必要があります。
よくあるエラーは、レイアウトが存在しない(105 - レイアウトが見つかりません)、あるいはテーブルが存在しないというものです。エラーが発生した場合は、次のステップへ進む前に解決する必要があります。次のステップでは、現在稼働中のファイルをインポート済みのコピーに置き換えるからです。テーブルのリストを修復します。または、OldとNewのコントロールファイルをチェックして、必要な項目がすべて存在し、適切な名前になっていることを確認します。
変更が必要な場合は、1.の「ファイルをコピー」をあとでもう一度実行する必要があります。
3. Newを置き換え
プロセスの最後は、オリジナルのファイルを、データをインポートした新しい開発バージョンのコピーに置き換えるステップです。このプロセスには、2つのステップがあります。まず、オリジナルのファイルをバックアップのフォルダへ移動します。次に、インポート済みのファイルを、最終的なデータのフォルダへ移動します。デフォルトでは、このフォルダはオリジナルのファイルがあったのと同じフォルダです。
ファイルがFileMaker Serverでホストされている場合、ファイルはサーバに書き戻されます。Macを使っている場合は、認証のダイアログが表示されます。これはファイルのパーミッションとオーナーシップを適切に設定して、FileMaker Serverによって開いたり編集したりできるようにするためのものです。