1. ファイルの選択
Oldファイルを選択
このボタンをクリックして、古いファイルのコピーが保存されているフォルダを選択します。リフレッシュFMがメインファイルと同じファイル拡張子のファイルをすべて検索し、検索されたファイルをひとつずつすべて作業フォルダにコピーします。
選択するフォルダ
データが入っている稼働中のファイルまたはプロダクションファイルのコピーを含むフォルダなら、どれでも選択できます。必要なのは、インポートのテストをするためにファイルに何らかのデータが入っていることだけです。したがって、FileMaker Serverでホストされているファイルの最近のバックアップのフォルダや、サーバからコピーしたファイルが保存されているローカルのフォルダを選択することができます。
ファイルがコピーされると、見つかったファイルのリストがボタンの下のポータルに表示されます。このリストで、手動でファイルを削除したり追加したりすることができます。
これらのファイルへのパスも記憶され、プロダクションデータフォルダとして保管されます。FileMaker Server上で実際に稼働しているフォルダやファイルではなく、バックアップのフォルダを選択した場合は、後で変更することができます。
バックグラウンドで何が行われるか
「RefreshFMControl」フォルダがまだなければ、作られます。このフォルダの中に、「DataFiles_Old」フォルダが作られ、稼働中のファイルのコピーがこの中に配置されます。配置されたファイルは、後でリフレッシュFMを閉じたときに削除されます。必要に応じてこの場所にコピーされるだけで、リフレッシュFMの中には保管されません。
Newファイルを選択
プログラミングを変更した開発バージョンのファイルのクローン、または何らかの方法で作った空のコピーを含むフォルダであれば、どれでも選択できます。インポートを開始するときに空のテーブルにインポートできるよう、クローンのファイルであることが重要です。
ファイルがコピーされると、ファイルのコピーがボタンの下のポータル行に追加されます。このリストで、手動でファイルを削除したり追加したりすることができます。このリストにファイルを手動で追加する場合は、該当するFileMakerのファイルもオブジェクトフィールドに挿入する必要があります。新規レコードを追加し新しいファイルをオブジェクトフィールドに挿入して、ファイルを後からアップデートすることもできます。
バックグラウンドで何が行われるか
オブジェクトフィールドに入っているファイルは、ソリューションの開発バージョンの実際のコピーを保管するためのものです。インポートを実行するたびに、オブジェクトフィールドからファイルがディスクにエクスポートされ、インポートが始まります。このようになっているのには、2つの理由があります。
- リフレッシュFMでは、ファイルをディスクに再びエクスポートすることにより、インポートのプロセスをいつでも簡単に繰り返すことができます。 ファイルのクローンを作り直したり、インポートしたレコードをすべて削除したりする必要はありません。
- メインのリフレッシュFMファイルを移動することができます(たとえば開発中のものをテスト用サーバに移動するなど)。移動する必要があるのは、メインのリフレッシュFMファイルだけです。フォルダをセットアップしたり、ほかのファイルをコピーしたりする必要はありません。すべてメインのリフレッシュFMファイルで完結しています。
知っておくべきこと:
- インポートするファイルは「使える状態になっている」の開発バージョンのファイルです。レコードがまったくない状態にしておいて(クローン、あるいはそれ以外の何らかの方法で)、データをインポートする準備を整えます。
- 必要がなければ、セットアップ中は、開発バージョンのファイルのクローンはすぐに使える状態になっていなくてもかまいません。
- いつでも新しいファイルをオブジェクトフィールドにインポートすることにより、ファイルを置き換えることができます。
- ファイルにテスト用のデータや古いデータが入っている場合、インポートしたときにレコード数が一致しないエラーとなることを知っておいてください。
クローンファイルに関する注意
自分が使うのではなくほかの場所で使われるクローンファイルを作るときには、注意が必要です。クローンファイルでは、クローンを作成したコンピュータの日付と時刻などのシステム書式がデフォルトになります。そのようになってほしい場合もありますが、そうなってほしくない場合もあります。あとでデータを入力するときに不都合なことがあるためです。
ファイルを「クリーン」な状態にしてインポートを始められるように、レコードを削除したりグローバルフィールドをリセットしたりするスクリプトやプロセスを用意しておくことができます。これは、レコードをシステムの一部としてそのまま残し、アップデートを開始する前に含める必要がある場合にも役に立つ方法です。
ソリューションの中に、クローンを作成するかレコードを削除する「Build」スクリプトを作っておくと便利です。これにより、サンプルデータを入れた状態で開発し、いつでもビルドのプロセスを実行して空のファイルを生成することができます。