4.08 参照されていない

ベースエレメンツは、項目が使われている場所を全部記載したリストを作成し、参照されていない項目があれば「参照されていない」とマークを付けます。このマークはすべてのフォームレイアウト上で、右上のチェックボックスで表示されます。

リストレイアウトと一部のポータルにも表示されます。表示スペースの節約のために、Unrefernenced(参照されていない)の頭文字の「U.」を使用しています。このチェックボックスは右上にあります。または「参照されていない」チェックボックスとわかるところではオブジェクト名の次にあります。「参照されていない」チェックボックスには、3種類の状態があります。

参照されている - 上図のように、チェックが付いていません。
参照されていない - ×印のチェックが付いています。
参照されている可能性がある - ボックスの中央にダッシュ( - )のマークが付いています。

ダッシュはFileMakerのチェックボックスとしては標準的な表記ではありませんが、その項目が使われている可能性があることを示すのに使用しています。ただし参照されていない場合もあります。

参照されている

チェックボックスが空欄で、この項目を参照している項目があると考えられます。この項目に関するフォームレイアウトのタブやポータルで、参照している項目を確認できます。

参照されている可能性がある

この状態は、2つの状況が考えられます。1つは、レイアウトメニューに表示されるレイアウトや、スクリプトメニューに表示されるスクリプトの場合です。この場合、この項目は直接参照されているわけではありませんが、ユーザが手動でメニューからこの項目を選んで使用する可能性があります。

2つめの状況は、間接的に参照されるタイプの項目である場合です。この場合、同じタイプの項目はすべて、計算式で間接的に使われている可能性があります。どの項目が参照されているかは正確にはわからないため、「参照されていない」チェックボックスにダッシュが付いているのはこの項目を変更したり削除したりする際には注意が必要であるという警告です。

参照されていない項目は「削除しても安全」と同義ではない

「参照されていない」チェックボックスは、すでに使われなくなった項目がたくさんあるソリューションを整理するのにとても役に立つツールです。しかし参照の可能性のリスト以外にもその項目が使われているかもしれないところがたくさんあることに気をつけてください。同様に、参照の数も完全なものではありません。まず、間接参照を使用できるのは、項目に対してどんな参照が生成されているかということに限定されるため、アクセスが制限されます。外部からFileMaker内のデータにアクセスするオプション(ODBCやPHPなど)のように、外部からFileMakerのデータにアクセスする方法はたくさんあります。

また、計算式のエラーがその計算式の参照の数に影響することにも注意してください。計算式にエラーがあるとき、FileMakerは参照をまったく生成しません。そのため、その計算式中で使用されている項目はすべて、参照の数が正確ではありません。