ピボットを作る

ピボットは簡単に言うと、「新規」ボタンをクリックし、テーブルを選択し、情報を入力するという手順で作成します。とはいえ、おそらくもう少し詳しい説明が必要でしょう。

CCピボットの主な6つの領域を解説します

ピボット表を作成するには6つの領域があり、それぞれがお互いに連携します。どのような順番でも設定できますが、テーブルが重要な意味を持つものもあります。そのことや、ほかに注意すべき点について、それぞれのセクションで取り上げます。

1. データテーブル

システムに統合されているテーブルがすべて表示される、シンプルなポップアップメニューです。ここにテーブルオカレンスが表示されない場合は、画面下部の「設定」ボタンをクリックして設定のレイアウトを開き、「一般」タブの「更新」ボタンをクリックします。データテーブルの選択は、重要かつ必要なステップです。この後のピボット表のコンテキストが、ここで決定されます。

2. スタイル

もうひとつの基本的なポップアップメニューで、ピボット表のスタイルを決定します。ここでもいくつか、注意すべき点があります。まず、スタイルはピボット表を再計算しなくても変更できます。そのため、外観をあっという間に変えられます。つまり、スタイルをはじめからあまり厳密に考える必要はないということです。簡単に変更できます。

次に、最初から含まれているスタイルはあくまでも出発点であるということです。開発者の方なら、必要に応じていくつでもスタイルを追加できることでしょう。設定のウインドウの「スタイル」タブで追加できます。スタイルはシンプルなCSSです。CSSの書式に慣れていなくても、学習に役立つ素晴らしいリソースがインターネット上にたくさんあります。

3. ピボットに使用するフィールド

この領域には、データテーブルを選択すると自動でフィールドが表示されます。ここには、データテーブルとして選択したテーブルのフィールドだけでなく、「CC Pivot.fp7」ファイルにある関連するすべてのテーブルのフィールドも表示されます。CCピボットで作成したリレーションシップが認識されるだけでなく、他のファイルのリレーションシップのないデータテーブルが含まれる可能性があるということを知っておくことは重要です。

4. スライサーフィールド

「スライサーフィールド」の領域には、入力するフィールドが4つあります。まず、「ソート」はまさに文字通りです。フィールドはこの順番に評価され、フィールドに番号が付け直され、並べ替えられます。次の「フィールド名」には、フィールド名を入力したり、フィールドのポータルからこの場所へフィールドをドラッグ&ドロップして移動したりすることができます。ここに直接データを入力するときは、フィールドとテーブルオカレンスの名前を正確に入力してください。「ピボットヘッダ」は、表示に使用するためのものです。ピボット表に表示される名前です。最後は「配置」です。スライサーを垂直/水平のどちらの方向に並べるかを設定できます。

5. データフィールド

この領域には、すぐ上の「スライサーフィールド」と同じ列が3列あります。動作もまったく同じです。次の3つのフィールドは、異なります。「演算」で、適用される統計関数を設定します。現在、このシステムでは合計(SUM)、平均(AVG)、カウント(COUNT)、最小値(MIN)、最大値(MAX)がサポートされています。「書式」フィールドは、データを表示する書式の設定です。デフォルトでは3種類の書式がありますが、java formatterの仕様でサポートされている書式はどれでも指定できます。仕様についての詳細はこちら(英語)をご覧ください。最後の「ロケール」は、特定のローカライズ設定を指定してデータをより適切に扱うために使用します。

6. フィルタ

「フィルタ」は、データを検索するためのものです。データのポータルから任意のフィールドをフィールドのセルにドラッグして、そのフィールドのフィルタを設定できます。「演算子」と「値」を選択して設定します。ORの検索もできるように、「論理」フィールドがあります。重要な注意事項があります。日付フィールドをフィルタに設定する場合、YYYY-MM-DDの書式で入力する必要があります。似ているが少しだけ違う書式で日付のデータを入力すると(たとえばハイフンの代わりにスラッシュを使うなど)、自動で修正されますが、できるだけ正確に入力してください。

ボタンの機能とは?

目的別に使用できるボタンがいくつかありますので簡単に説明します。

1. 「更新」ボタン

ピボット表の一部を変更するたびに、その変更を表示するためにピボットテーブルを更新する必要があります。ただしスタイルの変更は除きます。このボタンで実行される更新は、2種類あります。表示の更新、またはデータと表示の更新です。このボタンがクリックされたときに、どちらが適切かを自動的に判別して実行します。たとえばデータフィールドの書式などピボット表の表示だけに影響のある変更をしたときには、ピボット表の書式の部分のみを再計算します。データを初めから取得し直すことはしません。これに対し、フィールドやフィルタの追加などデータレベルでの設定を変更する場合は、ピボット表を再描画する前にデータを取得し直します。システムが必要ないと判断していてもデータと表示の両方を更新したい場合は、Shiftキーを押しながら「更新」ボタンをクリックします。

2. 「設定」ボタン

このボタンをクリックすると、設定のウインドウが開きます。詳しくは「設定」のページで解説します。

3. ピボットを管理するボタン

レポートのレコード自体に関するボタンが4個あります。「新規」、「開く」、「保存」、「別名で保存」ボタンは、レポートのレコードを扱うために使います。注目すべき点は、このシステムはさまざまな理由により、グローバルフィールドを使って現在選択されているレコードを管理しているということです。大きな影響のひとつは、ピボット表を後日またすばやく呼び出したい場合は、システムを終了する前に結果を保存する必要があります。

4. 「印刷」ボタン

「印刷」ボタンをクリックすると、デフォルトのブラウザで印刷用のピボット表が開きます。ピボット表の表示にはWebビューアを使用しています。これは、印刷が最も容易であるためです。ピボット表は標準的なHTMLテーブルとして作成されているため、簡単にブラウザからピボット表を取り出したり、Excelなどのツールにコピー&ペーストしてさらに編集したりすることができます。

5. 「拡大する」ボタン

セットアップに関する情報をすべて非表示にしてピボット表を表示するレイアウトがあります。「拡大する」ボタンをクリックするとこのレイアウトで表示できます。これにより、まったく同じピボット表がすっきりとしたレイアウトで表示されます。このレイアウトは、ピボット表を変更するインターフェイスへのアクセス権がないユーザに、すっきりとピボット表を見せるためにも使用できます。

6. 「エクセル」ボタン(バージョン1.10の新機能)

ピボットをExcelにエクスポートするためのシンプルなボタンを新たに追加しました。ウインドウ下部のバーにあるこのボタンをクリックし、作成するファイルの名前を入力するだけです。「OK」ボタンをクリックすると、Excelファイルがデスクトップに作成されます。