4.07 ランタイムとFileMakerのファイル
ベースエレメンツは、FileMaker ProまたはFileMaker Pro Advanced上でFileMakerのファイルとして、またはスタンドアローンのランタイムアプリケーションとして使用できます。どちらにもそれぞれ、利点と欠点があります。
FileMakerのファイル
FileMakerのファイルは、ベースエレメンツ3では.fp7ファイル、ベースエレメンツ4以降では.fmp12ファイルです。使用するにはFileMaker Pro / Advancedが必要です。またアプリケーションのExtensionフォルダまたはユーザフォルダのExtensionフォルダにプラグインをインストールする必要があります。プラグインがインストールされていない場合、ベースエレメンツは自動でプラグインのインストールを試みます。
FileMakerを動作させるということは、ベースエレメンツのファイルを変更できるということを意味します。ベースエレメンツのレイアウトを変更できる完全なアクセス権があり、どのファイルにもスクリプトのロジックを追加できます。Dataファイルを参照する外部ファイルを作ってオリジナルのユーザインターフェイスを構築したり、ベースエレメンツのデータをニーズに合うように再利用することもできます。
ランタイム
ベースエレメンツのランタイム版には、ベースエレメンツを別のアプリケーションとして使い、FileMakerで動いているソリューションと思いのままに切り替えながら使えるという利点があります。プラグインはすでに適切な場所にあるため、追加でインストールする必要はありません。また、ベースエレメンツの動作にはFileMaker Pro 11 / 12が必要であるため、このバージョンのFMPを持っていない場合は、ランタイムを使ってFMPAのどのバージョンからでもデータベースデザインレポートをインポートできます。
ランタイムではレイアウトモードを使ったりスクリプトを編集したりすることはできません。ただしベースエレメンツのランタイムで、オリジナルのユーザインターフェイスの追加ファイルやデータにリンクする詳細を作ることはできます。ランタイムのバインドキーは「BaseElements」なので、同じキーを使って自分でランタイムをビルドすることでベースエレメンツのランタイムソリューションにファイルを追加できます。