データの検知
概要
データの検知は、チャットに送信されたテキストを、クリックできるリンクに変える機能です。FMチャットには、多数のデータ検知機能が用意されています。URLやFedExの追跡番号を認識するようなシンプルなものから、自分でオリジナルのデータ検知機能を作成する際の参考になるようなもっと複雑な例もあります。
データの検知は、FMチャットの最もパワフルな機能のひとつです。 チャットからFileMakerのソリューション、Webサイト、さらにはほかのアプリケーションにも働きかけることができます。iChatではこうはいきません ;-)
データの検知について、YouTubeで紹介の動画をご覧いただけます。
データ検知機能の作成と編集をする
「ようこそ」の画面で「管理者設定」をクリックすると、データの検知の設定ができます。環境設定のレイアウトに、「データの検知」のタブがあります。
いずれかの検知機能の白い部分をクリックすると、そのフィールドを編集できます。新しいデータ検知機能を作成するには、「さらに追加」をクリックします。データ検知機能は、FMチャットのユーザ全員に共有されます。
データ検知機能の動作
データ検知機能は、3つのフィールドで記述されます。
Prefix(プレフィックス)(接頭辞)
FMチャットは発言の中にプレフィックスの文字列を探し、プレフィックスの後に続く部分をリンクに変える必要があるかどうかを判断します。そのため、「http」と「www」の両方のプレフィックスがあります。両方ともリンクにしたいからです。
URL
自動で構成されるURLです。URLには4種類のパラメータを含めることができます(例にあるように、パラメータはカッコで囲む必要があります)。
Prefix:前述の通りです。
Data:発言中でプレフィックスの後に続いている、連続したテキストです。つまり、スペースで区切られていないテキストです。
HostIP:FileMaker ServerまたはホストのIPアドレスでリロケートされます。ソリューション中でスクリプトをコールする必要のあるデータの検知にのみ必要です。
FileName:FMチャットのファイルの、現在のファイル名です。
リンクの表示方法
このようにして、どのように入力されたかにかかわらず、チャット中にリンクを表示させることができます。ほとんどの場合、PrefixとDataがあります。ただしTwitter(ハッシュタグ)の例でわかるように、必須ではありません。
ヒント
最も興味深いデータの検知は、ソリューション中のスクリプトをコールするものです。FileMakerの fmp:// スクリプトのプロトコルを使ってコールできます。例として、FMチャットに含まれている「承認」(approve)と「否認」(deny)をご覧ください。ファイル中のスクリプトに名前を付け、パラメータに渡す方法がわかります。
URL を使用したリモートからの共有データベースの開き方 - KB9217