4.0 ベースエレメンツの基本

ベースエレメンツは、FileMakerの開発者の方が慣れた操作で使えるように設計されています。広く知られているFileMakerの約束事に可能な限り忠実に従い、ネイティブのユーザインターフェイスのコントロールや方法をできるだけ使うように心がけました。

基本的なことをいくつか紹介します。まず、これはFileMakerそのものです。したがって、新規ウインドウを開いたり、フォーム、リスト、表形式の表示を切り替えたりすることができます。たとえば、関連する項目のリストに切り替えると、自動でリスト表示になります。新規ウインドウを開き、後で使えるように対象レコードをそのままの状態にしておくことができます。元のウインドウに戻り、「戻る」や「進む」のボタンをクリックすると前のレイアウトに戻ります。

検索のインターフェイスはまったく変更されていません。絞り込みや拡大などなど、いつもの検索ができます。フィールドにアクセスできるので、右クリックして「一致するレコードを検索」したり内容に応じたソートをしたりすることもできます。まさに、標準的なFileMakerです。

「戻る」と「進む」

それぞれ、「戻る」、「ホーム」、「進む」のボタンです。「戻る」と「進む」は、ベースエレメンツでの履歴を追跡していて、前のレイアウトとレコードに戻ることができます。「戻る」と「進む」は、それまでに利用したレイアウト、タブ、レコードを記憶します。ただし、対象レコードやソート順は記憶しません。対象レコードに含まれないレコードに戻る場合には、そのレコードを含む対象レコードに変更することに注意してください。戻った後で、戻ったのとは逆に進むこともできます。ただし、どこかにリンクすると「進む」はクリアされます。Webブラウザの動作と同様です。

戻るプロセスはスクリプト化されているため、ユーザインターフェイスのボタンを使って操作した場合のみ記録されます。レイアウトメニューから手動でレイアウトを選択した場合は、履歴に含まれません。

「ホーム」ボタンをクリックすると、ホーム画面に戻ります。データのレイアウトのいずれかを使っている場合は、まず「分析」に戻り、それから「ホーム」ボタンをクリックしてホーム画面に戻ります。

新規ウインドウ

「新規ウインドウ」は、後で使えるように対象レコードをそのままにしておく場合などに便利な機能です。Command + Nのキーボードショートカットが割り当てられています。ベースエレメンツでは、インポートによってレコードが作成されるので新規レコードを作成する必要はありません。そのため、このショートカットは便利です。

「Analysis」レイアウト

どのソリューションを扱う場合でも、ここがメインの出発点です。このポータルにはソリューション内の各ファイルが表示され、ファイルごとの項目の数が集計されています。数字は、それぞれの項目へのリンクになっています。上のスクリーンショットで、「Scripts」の下にある「18」の数字をクリックすると、このファイルに含まれる18個のスクリプトのリストに移動します。ほかの数字でも同様です。また、「エラー」、「参照されていない」、「警告」のタブでも同様です。

どのソリューションでも、ここからさまざまな操作をするのが最適です。見たい項目のリストに、ワンクリックでジャンプできます。

このポータルのもうひとつの特徴は、ポータルの下に合計があることです。これは、ソリューションのすべてのファイルの合計です。合計のいずれかをクリックして、ソリューションの項目のリストを見ることもできます。