4.1 フォルダ

この設定には、古いファイルがもともと置かれている(そして完了した後に書き戻す)フォルダと、必要に応じてバックアップを作成するフォルダがオプションで含まれます。

FileMaker Serverを使用する場合のプロダクションファイル

リフレッシュFMは、FileMaker Serverでホストされているファイルを閉じたり、ローカルドライブから直接ファイルをコピーしたりすることができます。 「プロダクションファイルの場所」のオプションから、2つのオプションのどちらかを選ぶことができます。「FileMaker Serverでホストされている」のオプションを選択すると、プロダクションとバックアップのフォルダのオプションがグレーになります。「ホストされていない」のオプションを選択すると、サーバのアカウントとパスワードのオプションがグレーになります。

ファイルがFileMaker Serverでホストされている場合、コマンドラインでfmsadminコマンドにアクセスできるマシン上でリフレッシュFMを実行する必要があります。そのためには、対象となるファイルを含むサーバにサクセスできることが必要です。

リフレッシュFMはまずサーバ自体を確認します。ファイルをサーバ上で開いたままにしておき、ユーザは全員切断して、プロセスの実行中にファイルを閉じることによる問題を避けることを推奨します。ファイルをサーバ上で開いたままにしておくことにより、リフレッシュFMは fmsadminコマンドを使って自動でファイルへのパスを認識します。ファイルが閉じている場合、fmsadminはパスを返さないため、自分で特定のプロダクションフォルダの中を確認する必要があります。 

プロダクションデータフォルダ

プロダクションデータフォルダには、データが保存されている稼働中のファイルが入っていて、ここからファイルがコピーされます。インポートを実行するたびに、ファイルがこの場所からコピーされて、インポートを開始できます。これはコピーであって移動ではないため、オリジナルのファイルのが場所が変わってしまう心配はありません。ただし、FileMaker ProまたはFileMaker Serverで開かれていないファイルを選択してください。コピーに失敗するか、コピー後に無効なファイルになるおそれがあるためです。 

ユーザに確認する

この場合、ユーザにプロダクションファイルの場所を尋ね、フォルダを選択するダイアログを開きます。「選択ダイアログのタイトル」のテキストをカスタマイズして、ユーザに選択すべき場所を説明してください。

中止してダイアログを表示

このダイアログは、ファイルが見つからない場合にインポートが完了しないようにするものです。一定のフォルダからのみインポートしたい場合のためのものです。「Select Dialog Title★」のオプションで、指定されたフォルダ内にファイルが見つからないことを説明します。

別のダイアログを表示

別のダイアログに「ユーザに確認する」のオプションのテキストや、「フォルダを選択」ダイアログのタイトルを表示します。ダイアログを分けると、タイトルのテキストをあまり見ていなかったり、「フォルダを選択」ダイアログで何を選べばいいかわからないほとんどのユーザにとって、わかりやすくなります。

バックアップフォルダ

バックアップフォルダのフィールドが空の場合、リフレッシュFMは自動で現在のタイムスタンプが設定されたサブフォルダを作ります。バックアップをしないというオプションはないので、ファイルを削除したい場合は、新しいソリューションが稼働し始めた後で削除する必要があります。バックアップのオプションが指定されていてフォルダを作ることができない場合、ユーザは別のバックアップ場所を選択するよう求められます。

バックアップが完了した後で、バックアップのフォルダをZipするオプションもあります。Zipしておくと、まずUnzipして移動しないと古いファイルを開けないので、ユーザに古いファイルを開かせないようにするために便利です。

最終データフォルダ

インポートが完了した後の最後のステップは、ファイルを最終的な保存場所へ移動することです。このフォルダが空欄の場合、デフォルトではファイルがもともとあったのと同じフォルダ、つまりプロダクションデータフォルダです。しかしこのオプションを変更して、新しいファイルをどこか別の場所に入れることもできます。たとえば、「バージョン1」フォルダからインポートし、新しいバージョンを「バージョン2」フォルダに入れたいというような場合です。

このような複数のステップのプロセスを使うメリットは、インポートが失敗した場合に何もする必要がないということです。オリジナルのファイルは移動していないので、FileMaker Serverのファイルからやり直したり、ローカルのコピーを使って継続したりすることができます。