3.4 XSLインポートタイプ

ベースエレメンツ3.0.5以降では、「XSLタイプ」を設定するラジオボタンがあります。これは、2種類のXSLインポートエンジンを選択するオプションです。オプションの違いは次の通りです。

Xalan

Xalanは、インポートのスクリプトステップに組み込まれている、内部のFIleMaker XSLエンジンの名前です。一般にLibXSLよりインポートは低速ですが、LibXSLではメモリ不足になってしまうようなきわめて大容量のソリューションもインポートできます。ただし、LibXSLで管理できるインポートが、XalanではFileMakerがクラッシュしてしまうこともあります。

LibXSL

LibXSLは、ベースエレメンツのプラグインに含まれているインポートエンジンです。一般にXalanより高速です。XMLを、XMLよりも速くインポートできるCSVファイルにするためです。容量の小さいソリューションでは、この違いにはまったく気づかないかもしれません。プラグインの環境には制限があるため、LibXSLを使ってきわめて大容量のソリューションをインポートしようとするとメモリ不足が発生することがあります。FIleMaker内でのプラグインの環境は、コンピュータに搭載されているメモリの容量にかかわらず、2GBまたは4GBのメモリ(OSにより異なる)に制限されています。メモリ不足が発生したら、そのソリューションではXalanに切り替えてください。

Auto(自動)

デフォルトの設定は「Auto」です。このオプションでは、プラグインに含まれる、より高速なLibXSLエンジンで試行します。どこかの時点で問題が発生すると、Xalanで再試行されます。問題が2回発生すると、それ以降のインポートのステップはすべてXalanで実行されます。

どれを選べばよいか

大半のユーザにとってはデフォルトの「Auto」のオプションがよいでしょう。ほとんどの場合に動作し、より高速なオプションだからです。ただしLibXSLはXalanよりはアクセスできるメモリ容量が少ないので、インポートの際にメモリ不足エラーなどの問題が発生した場合には、インポートの問題として報告する前にXalanに設定して再度インポートを試してください。