4.05 検索して見つける

ベースエレメンツで何かを見つける方法は2つあります。内蔵の検索機能と、クイック検索と結びつけて統合されたfmSearchResults です。

内蔵の検索機能のオプション

ベースエレメンツに内蔵の検索のメカニズムにはまったく制限がないため、ロックされていないFileMakerのファイルと同様に検索の機能をすべて利用できます。メニューバーの検索オプションや、コンテクストメニューのオプションも利用できます。

ベースエレメンツの通常の検索リクエストの機能は、ポータルから「関連レコードへ移動」するオプションにリンクされているときには特に便利です。たとえば、スクリプトのリストに移動してから、レコードの一部を除外できます。その後、対象レコードを使って関連レコードへ移動し(shiftキーを押しながら)、スクリプトの全ステップを表示できます。ステップ名のフィールドを右クリックして、対象レコードを1つのステップのタイプに限定できます。このようにいくつかのステップで、一部のスクリプトのセットについてインポートのスクリプトステップの全リストを作成できます。その後、その全ステップで使われているすべてのフィールドのリストを見ることができます。

ベースエレメンツで検索する際には、関連フィールドを検索し、条件に含めることもできます。

スマート検索

ホーム画面の「セットアップ」タブに「スマート検索」の設定があります。このチェックボックスは、デフォルトでオンになっています。スマート検索のオプションは、アクセス権を使って単独の分析の項目だけにアクセスを制限します。「Analysis」のレイアウトで最後に表示した分析が何であるかにかかわらず、この分析を追跡し、アクセス権を使って自動で対象レコードをこの分析だけに制限します。

これにより、複数のソリューションや1つのソリューションの異なるバージョンのどちらか、または両方を1つのベースエレメンツの中で扱い、操作する分析は一度に1つだけにすることができます。

複数のソリューションにわたって検索したい場合や、1つのソリューションの異なるバージョンの変更点を比較したい場合には、いつでも「セットアップ」タブでこの設定をオフにできます。単独の分析に戻したいときは、再びオンにします。

fmSearchResults

ベースエレメンツの検索のオプションの最後は、優れた機能を持つfmSearchResultsの統合です。fmSearchResultsはSeedCode社から提供されているソリューションで、あらゆるFIleMakerのソリューションに自分で統合できます。

ベースエレメンツでは、fmSearchResultsはツールバーのクイック検索フィールドに統合されています。デフォルトのクイック検索を、fmSearchResultsにリンクした検索に置き換えています。検索を実行するには、ツールバーのクイック検索フィールドにリクエストを入力してenterキーを押すだけです。

ソリューションのすべてのパート、すべてのエリアにわたってその条件が検索されます。したがってこの検索には、レイアウト上にあるテキストや、計算式またはオブジェクトの名前に使われているテキストがすべて含まれます。検索結果はこのようなウインドウで表示されます。

いずれかの項目をクリックして、通常のフォームレイアウトでその項目を見ることができます。さらに、ヘッダ(セクションの最上部にある薄い青色の行)やフッタ(最下部にあるグレーの合計部分)をクリックして、その種類に関連する項目をすべて表示することもできます。

fmSearchResultsが組み込まれているため、特定のダイアログに含まれるテキストのような個別の項目を探したり、使われている項目をすばやく見つけたりするのに役立ちます。

強調表示(ハイライト)

バージョン3.0.9では、計算式、スクリプト、スクリプトステップ中で検索されたテキストが黄色で強調表示されるようになりました。次のスクリーンショットをご覧ください。

クイック検索フィールドに入力したテキストが、自動で黄色に強調表示されています。長い計算式やスクリプト中でも、テキストを簡単に見つけられます。このおかげで、検索を実行する必要さえありません。見つけたいテキストをフィールドに入力してからツールバーのクイック検索以外の部分をクリックすれば、検索を実行しなくても強調表示されます。

まとめ

fmSearchResultsの併用、FileMakerに内蔵のパワフルな検索オプション、ポータル内の「関連レコードに移動」の高度なオプション、いつでも新規ウインドウを開いて対象レコードをそのままにしておけること、すぐに戻ったり進んだりできること、これらすべてが組み合わされているのでユーザにとってはソリューション内のデータを見つけるためのオプションがたくさんあります。