6.3 インポートの自動化

ベースエレメンツのインポートを自動化したい場合は、ベースエレメンツのDataファイルにある該当のスクリプトをコールすることで実現できます。メインのベースエレメンツのファイルを開いてソリューションを開いたら、スクリプトをコールしてインポートを自動で実行できます。

ベースエレメンツのDataファイルにある、「Event: Import New DDR」という名前のスクリプトです。インポートを開始するには、正しいパラメートを付けてこのスクリプトをコールする必要があります。このスクリプトのパラメータは、名前と値のペアをreturnで区切った形式です。

たとえば、大規模なソリューションでインポートに時間がかかり、しかも定期的に実行したい場合に便利な方法です。FileMaker Proの「ロボット」マシンをセットアップして、データベースデザインレポートをそのマシンにコピーします。コピーしたら、AppleScriptまたはWindowsのイベントで夜の間に自動でデータベースデザインレポートをインポートし、翌日には使える状態にすることができます。

自動インポートの使い方

まず、ベースエレメンツを開きます。ベースエレメンツのメインのファイルを開き、開くときのスクリプトを実行させます。初めて実行するときには、登録の詳細を確認するダイアログが開くので必要事項を入力します。次回のためにその内容は記憶されます。

次に、ベースエレメンツのDataファイルにあるスクリプトをコールします。コールするスクリプトは「Event: Import New DDR」です。インポートするデータベースデザインレポートの詳細に関するパラメータを付けてコールする必要があります。スクリプトのパラメータは、名前と値のペアの形式です。パラメータは、次の例のようなものです。

File="/file/path" & ¶ &
Solution="My Solution Name" & ¶ &
Version="Version Number" & ¶ &
Client="Client Name"

ファイルのパスは、ベースエレメンツのプラグインで生成されるものと同じ形式であることが必要です。その形式の例を見るには、データビューアか、ベースエレメンツのプラグイン関数のBE_SelectFile ( "" ) をコールするサンプルファイルを使います。ファイルを選択するダイアログが開きます。該当のファイルを選択すると、関数からそのファイルのパスが返ってきます。このパスの形式をパラメータとして使用します。